悪意

悪意 悪意
東野 圭吾 (2001/01)
講談社
この商品の詳細を見る


東野氏の長編ミステリー小説
容疑者と刑事の手記と記録が交互に出てきて
それぞれの言い分や供述、事実を元に
殺人事件が解明されていく
題にあるように、「悪意」がテーマ

この本を読み終えた時、何年か前にあった
東京の文京区での幼稚園児を持つ母親の
殺人事件を思い出した
その時感じた感情を思い出し
自分自身の過去の経験を思い出し
他人が感じる「悪意」というものの恐ろしさを
思い返した次第である

悪意や妬み等をあまり持たない人間は
他人がそういう感情を持つ事を
想像しないし、感じない事がある

良かれと思ってする「善意」は
時として、「悪意」を引き出す
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫) 嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
東野 圭吾 (2003/02)
講談社
この商品の詳細を見る


ドラマ化された「探偵ガリレオ」で注目の作家、
東野圭吾氏の作品
人気ドラマだったので、これからも
一杯ドラマや映画に作品が使われるんだろうなぁ

5編の短編ミステリーで、主な登場人物は
被害者、容疑者、刑事等

登場人物の少なさは、古畑シリーズと同じか?
ただ、古畑のシリーズは
自分の護身やプライド、欲の為に殺人を企てていたような
気がするが
東野氏のミステリーは、少し物悲しい感じがする
そんな気がする5編である


卒業

卒業 (新潮文庫) 卒業 (新潮文庫)
重松 清 (2006/11)
新潮社
この商品の詳細を見る


「卒業」がテーマで4編の短編が収録
「死」をベースとした話で生きていく上で
避けて通れないテーマでもあり
長く生きていると、様々な人の死と関わり
悲しみに暮れる事もある

4編は、悲しみを乗り越え、
そこから卒業していく話である

卒業は旅立ちであり、出発である

定年ゴジラ

定年ゴジラ (講談社文庫) 定年ゴジラ (講談社文庫)
重松 清 (2001/02)
講談社
この商品の詳細を見る


作家の重松氏は、29才の時から「ニュータウン」と呼ばれる
東京郊外の住宅地に住んでいるらしい

この「定年ゴジラ」は、ニュータウンと呼ばれる
住宅地で定年退職を迎えた60年代の父親達の話である

30代後半の重松氏が、父親世代である60才代の
人達を書くというのは、無謀な試みで、ある種の不遜な行為
でもあっただろう、と認めてもおられる

この話を書き、住んでいる年老いたニュータウンを
少し好きになったとも書かれている

これから沢山増える元気な60才以上の人達
いずれ自分の通る道である

哀愁的東京

哀愁的東京 (角川文庫) 哀愁的東京 (角川文庫)
重松 清 (2006/12/22)
角川書店
この商品の詳細を見る


主人公は絵本作家
ではあるが、新作を書けなくなり
フリーのライターとして生計を立てている

売れない時代、フリーのライターやゴーストライターを
していたと公言している重松氏であるので
この主人公の目線や、エピソードは
少なからずその時の経験に基づいているのであろう

東京という大都会で暮らしている様々な人達との
話を、9章に分けて書かれている

熱球

熱球 (徳間文庫) 熱球 (徳間文庫)
重松 清 (2004/12)
徳間書店
この商品の詳細を見る


「熱球」
高校の野球部の話であるが、現役の高校生の話ではない
高校時代、野球の強豪校では無いにも関わらず
運と巡り合わせで、決勝まで進み
試合前日の部員の不祥事で戦わずして甲子園への
道を閉ざされた過去を持つ男が主人公

逃げるように故郷を後にして、東京の大学に行き
就職、結婚をし、
そして、何故か故郷に戻ってきた、小学生の娘と二人
年老いた父親との3人の生活が始まる

バラバラになってしまった野球部の部員

都会と田舎の暮らしのギャップ

40代、50代の人達が抱える両親の老後問題
たぶん、他人事ではないのだろう

Powered by FC2 Blog