卒業

卒業 (新潮文庫) 卒業 (新潮文庫)
重松 清 (2006/11)
新潮社
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「卒業」がテーマで4編の短編が収録
「死」をベースとした話で生きていく上で
避けて通れないテーマでもあり
長く生きていると、様々な人の死と関わり
悲しみに暮れる事もある

4編は、悲しみを乗り越え、
そこから卒業していく話である

卒業は旅立ちであり、出発である

定年ゴジラ

定年ゴジラ (講談社文庫) 定年ゴジラ (講談社文庫)
重松 清 (2001/02)
講談社
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作家の重松氏は、29才の時から「ニュータウン」と呼ばれる
東京郊外の住宅地に住んでいるらしい

この「定年ゴジラ」は、ニュータウンと呼ばれる
住宅地で定年退職を迎えた60年代の父親達の話である

30代後半の重松氏が、父親世代である60才代の
人達を書くというのは、無謀な試みで、ある種の不遜な行為
でもあっただろう、と認めてもおられる

この話を書き、住んでいる年老いたニュータウンを
少し好きになったとも書かれている

これから沢山増える元気な60才以上の人達
いずれ自分の通る道である

哀愁的東京

哀愁的東京 (角川文庫) 哀愁的東京 (角川文庫)
重松 清 (2006/12/22)
角川書店
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主人公は絵本作家
ではあるが、新作を書けなくなり
フリーのライターとして生計を立てている

売れない時代、フリーのライターやゴーストライターを
していたと公言している重松氏であるので
この主人公の目線や、エピソードは
少なからずその時の経験に基づいているのであろう

東京という大都会で暮らしている様々な人達との
話を、9章に分けて書かれている

熱球

熱球 (徳間文庫) 熱球 (徳間文庫)
重松 清 (2004/12)
徳間書店
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「熱球」
高校の野球部の話であるが、現役の高校生の話ではない
高校時代、野球の強豪校では無いにも関わらず
運と巡り合わせで、決勝まで進み
試合前日の部員の不祥事で戦わずして甲子園への
道を閉ざされた過去を持つ男が主人公

逃げるように故郷を後にして、東京の大学に行き
就職、結婚をし、
そして、何故か故郷に戻ってきた、小学生の娘と二人
年老いた父親との3人の生活が始まる

バラバラになってしまった野球部の部員

都会と田舎の暮らしのギャップ

40代、50代の人達が抱える両親の老後問題
たぶん、他人事ではないのだろう

リビング

リビング (中公文庫) リビング (中公文庫)
重松 清 (2003/10)
中央公論新社
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婦人公論誌に連載された30ページ弱の短編12編
「となりの花園」という話が、春、夏、秋、冬と
4編同じ主人公である以外は、あとは様々な夫婦、
嫁、大人達が主人公

毎日の暮らしの中での、12編の日常の話

急に一人旅に出る主婦や
実家の小姑に反抗を企てる嫁達

結婚をしていると、時々反撃に出たくなる気持ち
女の気持ちを軽く書かれている
が、本質は男の人には分からないだろうなぁ

小さき者へ

小さき者へ (新潮文庫) 小さき者へ (新潮文庫)
重松 清 (2006/06)
新潮社
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重松清氏の短編集
6編の短編で、主人公は何れも小学生から高校生の
子供を持つ父親や関わっている大人で、
その子供達は悩みつまづき両親は途方に暮れ、
悩み苦悩して過ごしている

周りの大人に気を使いすぎる神経質で優しい小学生の長男、
家から外に出られなくなってしまった中学生の男の子、
両親の離婚で、色々と気苦労する小学4年生の子供達、
高校を辞めたいと言う娘を持つ体育系の父親、
脱サラでピザのチェーン店のオーナーになったものの
1年半で閉店に追い込まれた30代の男、
悩み多き小学6年生を送る少年野球の監督、
何れも30代半ばから後半だろうか?

それぞれの子供達の悩みや感情は
今の子供達やかつての子供達が抱えているもので
親はいつも中々分ろうとしない
分っていても、大人の思考が否定をしてしまう

どの話も解決はしていない
途中の話である


四十回のまばたき

四十回のまばたき (幻冬舎文庫) 四十回のまばたき (幻冬舎文庫)
重松 清 (2000/08)
幻冬舎
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「うたたね」の事を、アメリカでは「四十回のまばたき(ウインク)」と言うらしい
お昼のバラエティ番組を見ていたら、そんなクイズが出ていた。
この本を読んだ所だった私は、答えが分ったが・・・

冬になると、冬眠をしてしまう義妹を持つ売れない翻訳者
の男性が主人公
「冬季うつ」という病気が本当にあるらしい
冬眠とまではいかないまでも、行動的で無くなってしまい
生活に支障がでるようだ

話の設定は、現実には無理があるが(本当にそんなケースがあるとは思えない)
考えられる事は、起こる可能性があるという事だから
現実離れしているように感じたが、可能なのだろう
ただ、共鳴出来ない内容は、心には入ってこない
幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫) 幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫)
重松 清 (1999/07)
幻冬舎
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再婚同士の30代夫婦
子供は10才と5才の女の子、妻の連れ子
5才の次女は、本当の父親の記憶が無く(小さかったので)
今の父親を本当の親だと思っているし
再婚の事実は知らせていない

父親は、離婚した前妻との間に、10才の長女がいて
年に何回かは、会っている

そんな再婚同士の二人に、新しい命が宿り、
それに伴う、夫婦の戸惑い、
長女の反抗、
家族の葛藤を描いている

家族の数だけ、話はある


明日があるさ

明日があるさ (朝日文庫) 明日があるさ (朝日文庫)
重松 清 (2005/04/15)
朝日新聞社
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1991年から2001年の間、新聞や雑誌等に
コラムや書評として書かれた重松氏のエッセイを
テーマ毎に分けて、まとめたもの

10年の長い間なので、少しずつ書き出し方も
変わっている
読み始めた時は、他のエッセイを書く人と違って
どちらかと言うと、「小説のようなエッセイ」に
感じ、読みづらいときもあったが
何篇か読むと、そんな事も感じなくなる

重松氏の短編や長編の小説の原点が、
短いエッセイにある

エイジ

エイジ (朝日文庫) エイジ (朝日文庫)
重松 清 (2001/07)
朝日新聞社
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連続して起きる通り魔事件の犯人は
クラスメートだった
主人公は、中学2年生の男の子、14才

この話は、色々な事を考えさせる

この本の内容が、何年かすると
ひょっとしたら、おかしく感じる様になっているかもしれない
今は予測は出来ないが
長い目で考えると、変わっているかもしれない

10代の子供が犯罪を犯すたびに
同じ年頃の子供を持つ身としては
他人事ではなかった

中学生の男の子の気持ちがよく書かれているらしい
が、私の同級生やうちの子供達もこんな気持ちだったのか?




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